あなたはなぜ、犬を飼おうと思いましたか?
可愛いから、癒されるから、寂しいから、子供の成長の為に、様々な理由から、犬を飼おうかな・犬を飼いたいなとお考えだと思います。
犬を飼う事であなたは様々な ”幸せ” を犬を介して感じられるでしょう。犬を飼う事で得られるプラス部分は想像しているよりも遥かに多いでしょう。
ですが、犬を飼う事でのマイナス方面は特に考えていないのではないでしょうか。
私達 “犬と一緒” ではマイナス面に焦点を当て、犬を飼う事で起こる、大変さや苦労を発信し、その意識・認識を飼い主様に持って頂き、飼い主様にとっても、犬にとっても、幸せな一生を歩んで頂きたいと願います。
犬を飼える環境かどうか
犬と暮らすためには、何が必要なのか考えてみましょう。
愛情や餌、しつけ等は非常に大事な事ですが、それだけでは生涯を一緒に暮らす事は難しいでしょう。
犬を飼うための経済力
まず必要なのが、経済的な余裕。犬を飼ういう事は、それなりに費用が掛かります。日々のフード代、各種予防接種代、トリミング代等は必ず掛かる費用でしょう。
おもちゃや、ケージ、ベッドや毛布、トイレシーツや各種お手入れ用品なども必要ですね。
例えば、旅行や家族行事などで、犬を連れて行けない場所に行く際には、どこかに預けて行かねばなりません。
ご近所に中の良い方がいらっしゃり、その方に預けれる場合は良いですが、通常は、ペットホテルや一時預かりをしてくれる、動物病院等にお願いします。
また定期的にワクチン摂取や、ノミ・寄生虫・フィラリア予防薬の注射や投与なども必要です。
もちろん病気やケガをしてしまったら、診療費用や治療費が掛かります。病気予防の為にも、一年に一度は健康診断も受けておいた方が良いでしょう。
犬を飼う為の住宅環境
最近ではペット可物件も増えてきた為、屋内で犬を飼う事はそれほど難しくないかも知れません。
ですが、超大型犬をペット可物件だからと言って、小さなマンションでというのはやはり難しいでしょう。
屋内では十分な運動環境が取れない為、十分な運動が必要な犬種の大型犬ではストレスが多く掛かってしまいます。また、移動の足音などでも、近隣の方には迷惑と感じられる方もいらっしゃるでしょう。
屋内で犬を飼う事で、特に気をつけなければならないのは、アレルギーです。毛の生え変わる時期は、犬の抜け毛はすごいです。
いくら掃除をしても、いくらトリミングに費用を掛けても、抜け毛を完全に防ぐ事はできませんし、ケア費用が多く掛かってしまったりします。
その抜け毛が、目や体内に入る事でアレルギーを引き起こす事もしばしばあるようです。事前にアレルギーチェックをしておきましょう。
犬は寂しがりや??
元々犬は集団生活をする生き物であり、長時間ほったらかしにしておくことができない生き物です。
留守番の限界は7〜8時間という説もあり、仕事などでほぼ家に人がいない状態での犬の飼育は不向きといえます。
犬のお世話をする為に仕事の後の飲み会や、夜遊びも控えなければならないかもしれませんし、気軽に外泊する事もできなくなるでしょう。
また急な体調不良で、仕事を休んで動物病院に連れて行かないと行けない日もあるでしょうし、その日の予定が変わってしまうこともあります。
これらは人間との信頼関係にも関わってきますので、留守がちなお宅ですと、犬の飼育はしないほ方が、犬にとっても飼い主様にとっても、良いのではないでしょうか。
生涯面倒をみるという事
犬の寿命は犬種により様々ですが、病気等ではない限り、10年〜15年くらい、長寿の犬だと20年近く生きる犬もいます。
この間に飼い主様の方では、色々な変化が訪れる事になると思います。転勤の可能性もあるでしょうし、お仕事が変わる事もあるでしょう。
犬の方にも様々な変化が出てきます。
人間と同じで、犬も歳をとっていきますので、ずっと健康で元気な犬もいれば、年齢と共に、あらゆる病気を発症し、介護が必要になってくる犬もいます。
そういった時に、きちんと面倒を見ることができるでしょうか?
飼い犬は、飼い主様とそのご家族だけが頼りです。サポートがなければ生きていくことができません。
“犬も家族なんだ” と、責任感を持って迎える事ができるかどうかが非常に重要です。
犬が飼えなくなる事も
やむを得ない事情により、犬を飼えなくなってしまう場合もあります。非常に悲しい事ですが、全国の動物愛護管理行政に連れて来られる15%前後は、飼い主様からの引き取りです。
また理由としては以下の様なものが多い様です。
- ・転勤の際の引っ越し先がペット禁止
- ・しつけが悪く近所から苦情がきたが対処ができない
- ・家庭の状況が変わり、家族の介護や赤ちゃんのお世話が必要になった為
- ・犬の散歩など面倒がみれない
- ・家族に犬アレルギーが出た
- ・飼い主が犬をコントロールできずに人を攻撃してしまった
- ・飼い主が病気や怪我を患ってしまい、世話ができない
上記を見る限り、そもそも犬を飼う事への知識があれば、未然に防げる理由がある様に思えます。しっかり犬を飼う知識を蓄えて、責任のある対処をお願いします。
それでも、どうしてもという場合はあると思います。
その時は、引き取ってくれる方や施設を探しましょう。
引き取りにも悪徳業者!?
インターネットで犬や動物、ペットの引き取りを検索すると、引き取ってくれる施設や業者様、NPO法人様等が出てきます。
ただし、非常に残念な事に引き取りの際の引取り金が目当ての、悪徳業者がいる事も事実です。これらの業者はちゃんと中身を見ればわかります。
例えば、”1万人以上の会員がいる” などとうたっているが、実態は全然なかったり、そもそも引き取る事に広告を出向していたりします。広告を出している事 = 悪徳業者 とはなりませんが、ちゃんと中身を見てください。
- 住所は存在する住所ですか?
- 電話番号は、固定電話ですか?
- ちゃんとした企業ですか?
- NPO法人などちゃんと登録がありますか?
- 上記の様な登録や、社会的な信頼がなくても、活動をちゃんと報告しているホームページですか?
少し中身を見れば、悪徳業者かは解らなくても、怪しいという事は解ると思います。
そういう所には絶対に預けないでください。
悪徳業者は預かった犬やペットを、殺害した後に、山に捨てたり、海に捨てたりしています。大きな意味で言うと、その様な業者に預けた方も、片棒を担いでしまっているのではないでしょうか?
犬と一緒では保護犬の里親募集を行なっております。
ペットショップで見た可愛い犬と同じ犬種、同じような年齢の犬達が、助けを必要としています。現在、日本で犬を飼いたいと思っている方の6人に1人が、保護犬を保護してくれる事で、犬の殺処分はなくなるといわれています。ペットショップで購入前に一度、目を向けて見て頂けませんか。