犬の行動、しぐさから犬の気持ちを知る為に



皆さん一度は考えた事があるのではないでしょうか。
今、愛犬は何を考えてるんだろうな・・・犬と話せたらなぁーとか。

犬の気持ちがわかる!というアプリや商品も多数販売されていますね。
これらを使用するのも非常に楽しいですが、根本的にこの行動はこういう時に起こしやすいという事を理解しておきましょう。

犬の行動の意味がわかれば、もっと楽しくもっと充実した日々が送れるはずです。
犬の代表的な行動は下記のような内容があります。その時犬はどういう気持ちなのでしょうか。

マーキング

犬のマーキングには様々な意味がありますが大きく分けて以下2点だと言われています。

■縄張りの主張マーキングは基本的には”自分の縄張り”を主張する為の行為です。オシッコで自分の匂いを残しているのです。
雄が片足を上げて、少しでも高い位置にマーキングをするのは、自分を体が大きく強い犬だとアピールしているようです。

見栄を張る犬の中には、電柱などに逆立ちをしてマーキングをする犬もいれば、前足を出来るだけ高い位置に置き、立ちションのようにマーキングをするワンちゃんもいるようです。
本能ってすごいですよね。。。

■コミュニケーション手段マーキングをする事で、自分の情報を相手に伝えているのです。
マーキングの際に出すオシッコと、通常時に出すオシッコは出している成分が違うと言われています。
マーキングの際に出すオシッコは性ホルモンが多数含まれるようです。こういう意味では雌犬への求愛行動の1つなのかも知れません。

実は正確には ”なぜマーキングをするのか” という事は解明されていないようです。
体感ですが、上記のどちらの意味もしっくり来ます。
散歩に出ると、他のワンちゃんがマーキング済みであろう箇所を興味深く匂いを嗅いで、その上に上乗せマーキングをしたり、気に入った匂いなのか、舐めたりする事もありますよね。(勿論、舐めるのは辞めさせると思いますが。)

またお散歩マナーとして、どこでもマーキングをさせても良い訳ではなく、他所様の玄関前や外壁、車のタイヤなどにはマーキングさせないように気を受けましょう。
どうしてもしてしまった場合は、ペットボトルの水等で流し、家主様、持ち主様への配慮を忘れずに。

大をする前にくるくる回る

お散歩中によく見られる光景ですが、犬は大をする時に結構な頻度でくるくる周り、ポジションをチェックするような行動をします。
これは諸説ありますが、有力であろう情報を記載しておきます。

■地球の磁場の関係これはとある研究チームが発表した研究結果ですが、犬が大をする時、南北の方向に自分の体を向ける事を好むという研究結果が発表されました。
また磁場が不安定な時にはくるくる回るという行為自体が行われない、と発表されました。但し、なぜそちらを向くのかはわからないとの事です。
研究チームは「落ち着いて用を足せるのではないか」との事。
気になった方、くるくるしだしたら是非コンパスなどを使用して、検証して見てください。

■警戒心犬の排泄時は非常に無防備な状態になります。
この無防備な状態になる前に、周囲の安全確認をする意味でくるくる回り、周囲の確認をしているのではないかと言われています。
個人的には、くるくるしだしたらもう止まらない印象がありますが。。。

■野生の名残りオオカミや犬の祖先は眠る前などには周囲の環境を、くるくる回り、地面や草を踏み固めて安心できる場所を作ってから寝るという行動をしていたそうです。
この名残で、安心できる場所を作る = くるくる回り足元を固めている のではないかという説もあります。


また寝る時なども、ふかふかの布団を敷いてあげたのに、くるくる回り足元を固めるような行為をする事があります。
これは野生の習性の名残と言われていますので、野生の名残りというのも納得いく情報だと思います。

大の後、後ろ足で地面を蹴る

これは個体差があるようですが、犬は排泄をした後、後ろ足で地面を蹴る仕草を見せる事があります。
特に大の時が多いようですが、雄、雌はあまり関係ないようです。
またこの行動も諸説ありますが、有力なのは”マーキングの一種”という説でしょう。

犬の足の裏には、汗線がありここから汗をかきます。この汗を地面に擦り付け、周囲にマーキングを行っているのです。
この行為はオスでもメスでも確認されており、性別差というより性格の差で、する犬としない犬がいるようです。
自己顕示欲の強い犬が行うのではないかと言われております。

散歩中急に止まって動かない

散歩中に犬がピタッと止まってしまい、歩くのを拒否!?
大好きな散歩のはずなのに、犬が自ら歩くのを辞めてしまう。そんな経験はありませんか?
そんな時、犬は何を考えているのでしょうか。

大前提ですが、犬にも自我があります。犬は従順で人間にとって良いパートナーと言われていますが、何でも言う事を聞く訳ではありません。
いつものコースでも、体調不良な事もあるでしょう。小さな頃から同じコースでも、年齢的に疲れてしまう事もあるでしょう。

そんな中、リードを無理に引っ張っても嫌な気持ちにさせてしまったり、反発する事になってしまいます。

なぜ愛犬が立ち止まってしまったのかを、見極めてあげましょう。

■その先に何か怖いものや、不安があるその道の先に犬にとって怖いものや、不安になる物はありませんか?
例えば庭先で犬を飼われているお宅があり、その犬に吠えられた事があるとか、線路があり電車が通るとかです。

人間にとっては何気ない事でも、犬にとっては音が非常に不快であったり、怖い思いをした事があったりで、そっちに行きたくない事もあるでしょう。
怖いものがなくても、今日はそっちの気分じゃない時もあるでしょう。

そんな理由から止まってしまった場合には、無理にいつものコースをお散歩するのではなく、コースを変更してあげましょう。

■体の不調から止まってしまう犬の不調はわかりにくい事も多いです。
犬は少しの体調不良を訴える手段を持たないので、散歩と言われれば大好きなので、家を出てみたけれど、やっぱり途中でしんどくなって、休憩しているのかもしれません。
実は足の関節が痛いとか、足の裏に小さなトゲ等が刺さっている場合もあります。
少し足を触ってあげ確認してみましょう。関節等が痛い場合は足を触られる事を嫌がるでしょう。少しでも痛ければ ”キャン” と言う声を上げると思います。その場合はすぐに獣医さんに診てもらいましょう。
■寄り道ばかりしてなかなか進まない。電柱や草むらを嗅ぎ廻り全く進まない!なんて日がありませんか?
そんな場合は散歩に行く時間やコースを少し変更してみましょう。その時間帯は他のお家の犬達が散歩をしたすぐ後なのかもしれません。
他の犬達がお散歩をしたすぐ後だと、匂いや痕跡が至る所にある為、いつもの散歩コースでも落ち着きません。

人間も一杯人がいる所では落ち着かないですよね。犬も同じで、様々な新しい情報(マーキング)があると落ち着かないので、全てを確認したくなるのです。
少しの時間を変更する事や、コースを変更する事で、気持ちよくお散歩できるかもしれないですね!

目をそらす

犬が目をそらすのには理由があります。
あなたに敵意が無い事を示していたり、自分や相手を落ち着かせる為であったりします。

また、都合が悪い時や困っている時などにも目をそらす事があります。
悪い事をした時に "ダメ!" と叱ると、一瞬こちらを見て、目をそらしますよね。これらは "怒られたー。" と理解し、その場を和らげようと目をそらしたり、その場を離れようとしたりします。

非常にずるい一瞬ですが、この一瞬も非常に愛らしく可愛いのですよね。

また周りの環境が気になっている時にも目をそらします。
これは、目をそらすというよりは"あっちの方が気になる"という事ですね。
また犬は紫外線が見えると言われています。何も無い場所に吠えたり、意識が向いたりしているのは、それが関係しているのでは無いかとも言われています。

何も無い所に目をそらしても、実は犬には複雑な世界が見えているのかも知れませんね。

前足を乗せる

甘えたい時、自分を構って欲しい時、何かを要求してい時に見せる事が多いです。
人間を下に見ている時(自分を優位に見せる時)にも前足を乗せてくる事があるようです。その時はこの行動だけを叱っても治りません。根本のしつけを根気よくしましょう。

犬を撫でていて、やめると、前足を太ももなどに乗せてくる事はありませんか?これはもっと撫でてという甘えている行為かつ要求する行為です。その要求を受け入れ、いつまでも撫で続けると、結構な時間が経っていた等びっくりする事も。
ほどほどに。

足をなめる

犬が人間の顔や手、足を舐めてくる事はよくある行為です。
顔や手を舐めてくるのは甘えていたり、愛情表現だったりという事が多いですが、足を舐めてくる場合は少し注意が必要かも知れません。
あなたの足が臭いからという説がありますので。。。

主には甘えている(遊んで欲しい)事が多いようです。

但し犬が、自分(犬)の手足を長時間舐めている場合は注意してください。

短時間の場合は単なる暇つぶしや、癖、手足の違和感などもありますので、特に問題はないのかも知れませんが、手足を舐める事が癖になってしまうと、炎症などを引き起こす可能性が出てきます。癖にならない程度に気をつけてあげましょう。
また炎症などを起こしている場合は、獣医さんに相談してください。

長時間の場合は、手足の不調のサインかも知れません。
皮膚の薄い部分(指の間など)に膿が溜まっていたり、足の裏にカビが生えてしまっていたり、アレルギーが出ていたり等、素人目にはわからない事も多いと思います。獣医さんに見てもらった方が良いでしょう。

また、ストレスや不安、緊張の緩和、強迫性障害など、精神的な部分が関わってくる事も多いようです。
獣医さんに見てもらった結果、原因がはっきりわからない場合は、精神面からきているのかも知れません。

多くの場合、辞めさせる為にはこれ!といった、対処方はありませんが、手足を舐め始めたら”ダメ!”と声を掛けたり、別の行為で気を紛らわしたりして、辞めさせる事が多いようです。

人間の前では舐めるのを辞め、深夜など人間が見ていない時に舐め続ける場合もあるらしいので、経過の観察には注意が必要です。

尻尾を後ろ足の間に巻き込む

犬が尻尾を後ろ足の間に挟む行為は、不安や恐怖、服従の意味を表しています。
また犬の肛門には臭腺があり、匂いで情報を発信しています。自分の情報を隠す為に尻尾を後ろ足の間に挟むとも言われています。

耳を伏せる

甘えている時や嬉しい時、服従している時などの良い時と、怯えている時や不安な時の悪い意味の時があります。
尻尾の動きと合わせて判断しましょう。

ブルブルと身震いする

犬がブルブルと身震いするのは、体が濡れた時や寒い時によく見られる行為ですが、”そっち行きたくない”とか”それは嫌だ”という表現をしている場合もあります。
特に何もないのに、犬が頻繁にブルブルと身震いをしているようなら獣医さんに見てもらいましょう。病気のサインかも知れません。

首をかしげる

犬が首をかしげるのは、聞こえてくる音の方向や内容を正確に理解しようと、一生懸命聞いている時のサインと言われています。あまり聞いた事がない音や、遠くの方で聞こえている音などを、右耳と左耳の聞こえてくるバランスを変え、一生懸命聞いているそうです。

お腹を見せる

犬がお腹を見せるのには服従心や甘えからくる行為と言われています。
また遊んでいる時や犬が興奮した時にお腹を見せてくる場合は、好戦的な意味で見せている事もあるそうです。
好戦的な意味の場合、一説には首(急所)を守っている場合があるようです。

初めて見る人にお腹を見せる場合は”あなたの敵じゃないよー”という意思の表れが強いようです。
また犬がお腹を見せるから撫でてあげる(構ってあげる)と、それが習慣的になり、”お腹を見せる” = “構ってもらえる” という事を覚えてしまう事もあるそうです。

しっぽを激しく振る

犬の尻尾は感情を表すのに様々な動きを見せてくれます。
激しく尻尾を振っている場合は、喜びやワクワクを表現している事が多いです。

しっぽを高く上げている

犬が尻尾を”ピン”と高くあげている場合、警戒感の表れかも知れません。
ご家庭ですと、呼び鈴が鳴った時などによく見られるのではないでしょうか。

お尻をくっつけてくる

犬のお尻は急所の一つと言われています。
野生の頃犬は、信頼できる家族や仲間とお尻を寄せ合って、休息する習慣があったそうです。
猿が暖をとる時などに見られる状況と同じですね。
この名残で休息する際には信頼できる人に、お尻を寄せ休むのではないかと言われています。

あくび

犬があくびをするのは、人間と同じく、脳に酸素送る為の場合と、緊張やストレスからくる場合があります。
緊張やストレスからくる場合は、心を落ち着かせる為という意味が多いようです。

また人間と同じように、あくびの伝染もあるようです。人間があくびをしているのを見て、自分もあくびをするみたいです。

噛んだあとになめる

犬が手を噛んで来て、そのあとに反省したようにペロペロ舐めてくる場合があります。
これは”噛んでごめんね”という意思の表れではなく、”噛まれたくないだろう。だから怒らせんなよ。”という自分の方が優位な立場なんだぞ!と言う意思の表れです。
このような行為が見られた場合には、上下関係の見直しを。

よく手を噛んでくる(甘噛み)

甘噛みをしてくる犬は、多くは子犬かと思います。
甘噛みの理由は、歯の生え変わりの時期で、痛かったり痒かったりするようです。

この場合は噛んでも良いオモチャ等を与えてあげましょう。

その他、ストレス解消や遊んでいるだけの場合もあります。
ドッグランなどに連れて行き、思いっきり運動をさせてあげるのも良いかも知れませんね。

体を足で頻繁に引っ掻く

犬が体を頻繁に足掻いている場合、注意が必要です。
ノミやダニの場合は薬用シャンプーやノミ取りダニ取り用の首輪なども販売されている為、獣医さんに診てもらわなくても良いかも知れません。
それらとは違い、頻繁に体を足で引っ掻く場合には様々な病気や不調が原因かも知れません。早急に獣医さんに診てもらいましょう。

脱毛している

犬の脱毛は、ストレスからくる場合と、アレルギー等からくる皮膚炎、感染症などによる脱毛と理由は様々です。
最近愛犬のひとりぼっちの時間が増えたとか、散歩に行く回数が減ったとかストレスの原因になる要因が思い当たらない場合、獣医さんに診てもらう事をお勧めします。

シャンプーをした後、色んな場所にぐりぐり体をこすりつける

犬がシャンプーをした後に色んな場所に体をこすりつけるのは、自分の匂いを取り戻そうとしています。
人間にとっては非常に良い匂いのシャンプーでも犬にとっては、自分の匂いがなくなる不快な匂いなのかも知れません。

またお風呂という”嫌いな行為”を長時間強いられた、ストレスの発散等とも言われています。
これは色んな場所にぐりぐり体をこすりつけるだけではなく、部屋中を走り回り、色んな所に体をぶつけたり、とにかく興奮MAXの状態です。
そのストレス発散行動で”足を噛まれた”という方もいるくらい、激しく興奮する事もありますので、不用意に手を出したりしない方が良いかも知れません。

食糞症

犬が、自分の糞や散歩中に落ちている糞を食べてしまう行為の事。
犬に限らず、糞を食べてしまう行為は様々な動物に見られますが、犬に限って言えば、原因とメカニズムは解明されていません。なぜ糞を食べてしまうのか、どうしたら直せるのかはわかりません。

ですが食糞は辞めさせたいですよね。食糞をやめさせる薬などもあるようですが、効果があったり、なかったり。
“ダメ!”と躾けても、隠れて食べてしまっていたり。糞に唐辛子や犬の嫌いな物をかけて、食べたくない物に認識を変えさせてみたり、普段のドッグフードを変えてみたり、様々な方法を試し、愛犬には何が効くのかを忍耐強く続けて行くしかありません。
解決した方の多くは、成犬になったらいつの間にか辞めていたという ”時間が解決してくれた” 方が多いようです。

認知症

犬にも認知症はあります。
犬の認知症で主な症状は次の通り。

・ぐるぐると同じところを回る
・夜鳴きをする
・徘徊する
・意味なくウロウロする
・食欲が止まらない(異常)
・理解力の低下
・トイレの失敗

犬が認知症になってしまったら、今まで当たり前の様に出来ていた事は出来なくなってしまいます。
今までと同じ事が出来ないからといって、これまでと同様に叱っていては、認知症が進んでしまう事もあるようです。
というのも犬の認知症は、”不安”が関係あるのではないかと言われています。
”不安”を感じれば感じるほど認知症が進んでしまうと仮定すると、認知症で不安になっている所に、叱られる事でさらに”不安”を与える事になってしまいます。
犬が認知症を発症してしまったら、これまでとは違う事をちゃんと認識してあげましょう。